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このブログに、
手作り玩具というカテゴリーがあるように、長女が0歳のときにモンテッソーリのことを知り、ブログや本などを読み漁って、1歳を過ぎたあたりから、自分なりにホームモンテッソーリのエッセンスを取り入れてきました。でも、知ればしるほど、奥深いし、これで合っているのだろうかという疑問や、一体誰に聞いたらいいのだろう、等と、自分の力だけで調べるのには限界がきたと思うようになりました。


そんなとき、
ノルウェー駐在が決まり、会社に説明会を受けにいったときに、夫の会社から、申請すればパートナー(ここでは私)が自己研鑽(狭義では現地での就職支援の一環として)に使えるお金(上限あり)が支給されることを知りました。これはチャンス!と目をギラリと輝かせて興奮していた自分を思い出します。夫に言えば、たぶんあっさり受けさせてもらえるんだけど、金額が大きいので、金銭を稼いでいない身としては使いづらい(と当時は思っていた)。


それから、
無事に、第二子が産まれて、だいぶ生活のリズムがつかめてきた去年の秋、そのチャンスを実行に移しました。駐妻さんたちは、ノルウェー語のクラスを受けるのに利用している人が多かったのですが、私はずっと気になっていたカナダにあるNAMCというセンターのMontessori Diploma Program(3歳から6歳の教師資格がとれるコース)を受講することにしました。ここは、実習がないので、今の自分の状況でも受講できたのです(ある意味、そこが弱点)。


申し込むと、
数日で重い段ボール箱が届きました。マニュアル(教科書)が6冊(各200-300ページほど、言語はもちろん英語)入っていました。授乳で寝不足なのに、次女が歩き回る前にと思って申し込んだ自分をちょっと後悔するくらいのプレッシャーが^^;。受講期間は一年以内と期限があるし、受講を終了して、レシートを夫の会社に出して、お金を返してもらうしくみなもんでね。


受講の流れは、
マニュアルを読んで、オンラインのビデオを観て、またはリンクが貼ってある外部記事やブログを読んで、アサイメント(質問)に回答して、そのレポートをチューター(先生)に提出して採点してもらうというもの。アサイメントは6つあり、各回(マニュアルを二冊終わらせて)2つのアサイメントをセットにして提出する。この三回の提出期限は10週ごとでした。各アサイメントは、90-150問ずつあって、マニュアルを隅々まで読まないと答えられないようになっています。マニュアルの英語はとても分かりやすく、誤解ないような言い回しで丁寧に書かれていて、ネイティブじゃなくても十分読めました。もちろん、自分で考えたり、アイディアを書いたり、作品やカードを作成して提出するなんてものも。

だいたい一日3問はやらないと、期限に間に合わないことが多く、寝落ちしたり、風邪を引いたりすれば、当たり前だけどどーんと倍になる。自分で申し込んだのに、何度も挫折したくなった。それでも、続けられたのは、デモンストレーションビデオでの洗練した教師の動きが、すごく魅力的だったからだと思います。夫がいつも応援して後押ししてくれていたのが大きいな。


アサイメントを提出すると、
提出した各回のファイルは、ワードファイルで少なくとも30ページ以上、アサイメントの問題数は計250問というときだってあるのに、チューターは早いときには一日、たいてい2-3日以内に採点してくださいます。ほっとしたのは束の間、次のマニュアルに取り掛かることになるのです(苦笑)。それはともかく、モンテッソーリアンは、人間的にもお手本としたいです。


結果、
一回目のアサイメントはA判定、
二回目のアサイメントもA判定をもらえて、丁寧に解説のメールを頂けて嬉しかったです。
三回目のアサイメントは、このブログを書く直前に提出して、安堵感、ちょっとした開放感と達成感を味わっている今です。早くも採点してもらえて、A判定。ディプロマを頂けるそうです。ほっ^^


教育法は、
世の中にわんさかあって、一概にどれが最高・最良というものでもないと思います。モンテッソーリ教師(私の場合は親だけど)が子どもをよく観察して、子どもが自主的に成長しようというのを手助けする(環境を整えるなどして)という姿勢がたまたま私の好みにぴったりで、これを子育ての軸にすれば、ぶれずにいける!と思い、学び始めました。子どもがこんなことしたけど大丈夫かな、どうしたらいいかなと迷い、決断することの連続ですよね、子育ては。でも、その観察眼を育てるのがまた難しいと実感するこのごろです。


講座を受けて、
学べば学ぶほど、奥深く、またわからないことが増えたというのが正直なところ。でも、受講したおかげで、わからない内容のレベルは確実にアップできたと思います。また、よかれと思って、大人のとる行動が子どもの成長をいかに妨げているのかを思い知らされることになりました。我が家の場合は、子どもの困ったの多くは、親(とくに私)の問題であることが多いことにも気が付きました。環境のひとつとしての親がどういう精神状態で毎日を過ごすかは、当然、子どもの生き方に影響してきますもんね。でも、つまずきは、成長への第一歩。努力して、自分が変わればよいのです。正直なところ、自分は火山かと思うくらいプスプスとイライラする日もたくさんあって、自分にガッカリすることばかりなのですが、子どもの教育を通して、自分も一つずつ大人の階段を登っていきたいです。英語の勉強にもなったな。


三回目のアサイメントは、文化教育と算数教育でした。どんな判定をもらうのかドキドキですが、学んだことをこれから実践していくのが楽しみです。次女が幼稚園に通うようになったら、次は小学校の低学年向けの講座を受講したいと思っています。さて、この一年間で読みたくなった本、子どもが生活しやすい環境作りなどやりたいことは盛りだくさん。頭がとっちらかってきましたが、行動することが大事と信じて、動きたいと思います。

*センターの約束事で、マニュアルなどを第三者に見せたりすることは禁じられていますので、その手のお願いには答えられません。勉強して分かったのは、全部読んで、オンラインのビデオを観ないと、正確に理解できないからだと私は解釈しています。