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暑くて、天気のよかった夏はついに終わって、この土地らしい気候に戻りました。乙女心と秋の空もびっくりな天気のうつろい方で、強い風が雨雲を運んできては、どこかに連れ去っていきます。典型的な日は、雨がざー、曇った、あられ降ったー、晴れ間、、、延々と繰り返しています。二重窓に雨が当たる音が、私には耳心地がよいです。

愛犬の散歩がてら、大学が持ってる博物館付属の牧場(Iron age farm)に行ってきました。写真は、羊が放牧されていて、犬に威嚇してきているところ。

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そこには、1500年前の鉄器時代の生活を展示している家(野外展示)がありました。写真なかほどにある、屋根に草が生えている独特の家で、シンプルに長方形。

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間口はとても小さくて低い。大人はかがんで入ります。写真に少し映り込んでいる次女は身長80センチくらいです。

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中に入ると、大人も普通に立って、活動できました。両脇に長いベンチのようなものが備え付けてあって、毛皮が敷き詰めてあります。そこで、座ったり、寝たりするみたい。家の真ん中の地面で、焚火をして暖をとっているのかな。両端(長方形の短辺)には、片方は穀物を挽く石臼があって、もう片方には、機織り器がありました。放牧した羊の毛を草木染めして、布を織っていたみたい。

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角笛があったり、麦わら細工や魚のオブジェが飾ってありました。子どものころ、ほたるかご編み(草玩具っていうんですね)や、(竹で)六目かご編みをしたことがあって、とても懐かしくなりました。なんだろな、緯度のせいで、気候が近いから生えてる植物が割と似ているせいなのかな。アメリカに住んでいたときよりも、日本との共通点をみつけることが多いです。


隣に、この家を新築しているようで、骨組みが見られて興味深かったです。丸太で骨組みを組んで、板で壁を作って、風よけのために板壁の外側に石垣を積むみたいに見えました。

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(どの時代のものかはわからないんだけど)こちらの昔の暮らしの展示をみると、家はとても狭くて、天井がかなり低い。たいていワンルームに、キッチン、簡易なベッド、テーブルがひとつある程度で、鍋ややかんは壁につる下げてあります。ノルウェー人の身長の高さからすると、ちょっと不思議。今、当たり前にあるかのような日々の生活に、感謝する気持ちになります。今、未来の地球のために自分たちができることは何かなぁ。