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連休中は、スペイン南部のアンダルシア地方を旅してきました。マラガからざっくりと時計回りに一周回りました。私にとっては、「茄子 アンダルシアの夏」という自転車レースアニメの印象が強い場所。自転車のメッカなのか、至る所でチャリダーを見かけました。細いタイヤで急斜面を登っていったり、カーブをものすごい速さで下っていました。計画を立てるとき、ネットで美しい写真をたくさん目撃してしまい、現地にいくとがっかりな場所があったりもするけど、今回の旅では写真からの妄想以上に素晴らしい景色のなか散策できて、うれしかったです。



以下、写真に私がそのときに感じたことを記録しておきたいと思い、コメントをつけています。なので、不快に思うことがあれば、そっと閉じてくださいませ。今回は、街と食べ物は割愛。



まず向かったのは、アンテケラAntequeraという街。そこにあるTorcalという場所に行きました。現在はレストランなどの施設が改装中で、車では上の駐車場まで行けないと言われ、シャトルバスに乗りました。途中、野生のヤギや岩の上で寝ている姿がみえました。


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(看板に書いてた図を思い出す限り)ここはかつて海底だった地層が押し上げられて、膨張して(描いてるように見えた)、雨や風で浸食されてできたのかな?で、アンモナイトなどの化石があるようだけど、素人にはみつけられず。第一印象は、横じまの岩山(写真↓)。「難しくない本で地質学勉強できないのかな~」と夫に言うと、「大学にいけば?」だそうです^^。。。ともあれ、スペインの地質。今回は、緑コースという小一時間で回れるコースを数時間かけて歩きました。これでも、感動的な風景だったので、もっと長いコースを歩いたらさぞかし!


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そんなに時間がかかったのは、とにかく岩にのぼる~、草花や石を愛でる~、お菓子~(笑)。いったいいくつの岩を登ったでしょうね。


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やや盆地のようになっていて、この辺りも雄大な景色だった。

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岩の隙間から多肉♡

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こちら(↓)オリーブだと思ってたけど、こんなビロード感あったっけ?と調べたら、アーモンドの実だった(写真下)。そうそう、ノルウェーでは、スペイン・イタリア・オランダなどの農産物がたくさん売られており、我が家も大変お世話になっております。道中、普段いただいている野菜や果物がこんな環境で、こんな風に育っていたんだ~と、すごく親近感と感謝を覚えたのでした。


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スペインは、シエスタ文化があるそうなので、レストランはランチタイムの後、いったん閉まり、夜19時・20時にならないと開きません。なので、今回の旅では午前中に観光して、午後に移動して車中で子どもたちに昼寝をさせるパターンを組みました。それでも、寝不足気味になるので、昼寝習慣のない長女も、夜は割とよく寝ました。スペインとは時差がないのもよかったな。


というわけで、観光は朝いちばんに。ホテルの予約率がほぼ100%という大混雑シーズンのなか、まだ陽射しが柔らかく、涼しく、人の少ない時間帯に、のびのびと観光できました。写真は、マラガの要塞。こちらの細い通路を駆けていく子どもら。


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要塞脇の道を下って、その丘の下にある城に行くと、今度は庭園から流れてくる湧き水の水路に夢中になる二人。もうご自由にどうぞ^^;

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場内は壁が高く、迷路好きな長女があちこち散策して、素敵な景色の場所をみつけてくれました。ラッキー。

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スヌーフを推す、青い街でお茶してから、

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ロンダという街に向かいました。まるで崖の上にある自然の要塞のよう。圧巻!


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いくつも展望台があったのだけど、下をみるときにはゾクリとしましたわ。ハトがずいぶんと下を飛んでいて、飛んでいる鳥の背中を見るというのもなかなか新鮮でした。


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ヌエボ橋(写真↓)の上から川を見下ろすと、吹き上げるひんやりとした風が気持ちよかったです。崖の上から谷底まで続く歩道を歩きたかったのだけど、通行禁止になっていました。谷底では、沢登りやハイキングをしている人もちらほらいました。

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この町には、最古の闘牛場博物館があり、見学。命がけで闘っているのは認めるけど、文化なのはわかるけど、そりゃ、刺されたら牛怒るよね(牛は闘いたいわけじゃないのでは?)という呪縛から自分を解き放つことはできませんでした(苦笑)。でも、闘牛場を歩いてみると、情熱みたいなものが伝わってきたのは確かです。


文化といえば、この日からイースターの「セマナ・サンタ」といわれる宗教行事に、意図せずも、毎日のように遭遇することになりました(泣)。我々が垣間見たのは、昼間と夕方と深夜に、目出しのとんがり帽子の黒(白)装束の人と、キリストの神輿、楽隊が行進するもの。それぞれの宗教をリスペクトしよう、大変な想いで行進されているとは思いつつ、、、ビジュアル的にも、流れる音楽も、深夜3時に楽隊の爆音で目覚める、行列中は道路を渡れなくなる、という意味でも、その歴史や意味を知らないで見ていた我々にとっては一度でお腹いっぱいになり。。。長女は、「あのドンドン(太鼓の音)は、今日は来るの?」と、ものすごく怯えて、泣いていました。行く先々で泊まるホテルに、太鼓の音が響いてくると、毎度、アチャーと思ったのでした。そんなわけで、エッグハントなどの可愛い・楽しい行事のイメージから、イースターの印象が一変し。。。たぶん、毎年、思い出すと思う^^;


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さて、西にやってきて、国立公園Doñana National Parkに行きました。ここは野鳥の越冬地だそうで、今はちょっと(見られる鳥という意味では)閑散としていました。公園内には個人では入れないので、ボート&ジープツアーに参加しました。ボートが来るまで、砂遊びを満喫する娘ら。途中、ボートのプロペラにごみでもかかったようで、くるくる回転しはじめたものの、無事に公園内の桟橋まで到着。


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公園内では、16人乗りのメルセデスジープに乗り込みます。深い砂の道をぐいぐいパワフルに進んでいきました。これは個人では回れないやと納得。昔の住宅(かやぶき屋根のようなもの)の様子が展示されていたり、教会などもありました。草原や疎林では黒い毛皮のイノシシが、林縁の草原にはシカの群れがいました。その脇にすごく広い干潟のようなところがあって、冬はここが鳥でいっぱいなのかな?と妄想が始まります。ネグロと呼んでいた猛禽類も飛んでいました。


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最後に、波打ち際を疾走。コチドリみたいな大きさのシギ・チドリの仲間や、カモメの仲間の群れがたくさんいました。そして、やや内陸にはいりブロッコリーのようにこんもりした松林を見せてもらいました。なんともさわやかなツアーでした。


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セビーリャSevilleやグラナダGranadaでは、街中の観光を楽しみました。後者の博物館については、別記事にしようかなと思っています。



終盤は、白い村へ。ここはだいぶ観光化したそうで、村というより町に近い印象でした。今回の旅で寄った街では、子どもの遊び場がそこかしこにあって、しかも中心部に充実しているのが印象的だった。子どものことにお金(国費)をかけている国の将来に注目したいと思うこの頃です。さて、このフォトジェニックな村には、アマリリス、ブーゲンビリア、多肉植物(写真↓)、、、見られることを意識した庭や窓辺作りが多々見られて、萌え萌えでした。園芸というか、庭作りは私のあこがれのひとつです。例えば、写真(↓)の窓辺を作るためには、完成図を想像して植え付けて、時間をかけて育てる・待つ必要がありますよね。園芸が得意な人は、もしかして子育てもビジョンをもってできているのかななんて、また勝手な妄想を。ともあれ、ひとつの庭について、構想→植栽→毎年の変化と手入れ→数十年後と追ったような動画や本があったら観てみたいと思ったのでした。


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ネルハのビーチ。

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海に入りたいとうずうずしていた二人。靴を脱ぎすてて、波打ち際へ。でも、ビビりなので、たいして深いところにはいかない(笑)

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さきほどビーチを見下ろしていた展望台?の下で、突然、登り始める二人。一歳児は、ここを降りたくなくて、夕方で眠いし、お腹は空いてるしか相まって、ギャン泣き。


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最終日は、Benalmadenaというところでロープウェイに乗って、山頂付近の展望台を散策しました。


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次女が一人で歩きたがり、転げ落ちないかひやひやでした。予想以上に景色がきれいで、山頂まであがればよかったかな。


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都市の有名な観光地もそれはそれで素敵な場所なのでしょうが、ヨーロッパの田舎の旅にハマりそうです。家族も喜んでくれたようで、よかったよかった。