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アンダルシアの旅のオマケ編で、Parque de Cienciasに行きました。ここが、思いがけず性教育(体のしくみ、男女の違い、命の誕生あたり)に活用できた博物館だったので、記録しにきました。我が家の性教育の近況はコチラ。ごく最近は、娘の口からでる話題に、防犯のことも加わってきたかな。

雨だし、アルカサバの予約が取れなかったしで、行く先々で尋ねるのが趣味となってきた感のある科学博物館に出かけました。Wikiの説明が詳しいのだけど、これまで行った博物館のなかでも、ユニークな展示が多かった印象です。。。体のしくみの展示、生物の展示、オリーブミルの展示、水や風力を使った遊び場、蝶のドーム、ダーウィンパビリオン、展望台、音楽など聴覚系の展示、化石や鉱物・宇宙の展示、自然史博物館のような剥製の展示、錯視など視覚系の展示、、、、まだまだあったかも。。。こういうのを体験型の複合型博物館って呼んでも間違ってないのだろうか。

どこも興味深かったんだけど、”我が家的に”新鮮だった&娘たちが一番食いついていた展示が、「体のしくみの展示」と「音楽など聴覚系の展示」、「宇宙や鉱物などの展示」でした。パンフレットを見る限り、アンダルシア地方のいくつもの大学が、こういった展示をひとつずつ受け持って監修?しているようでした。どちらも、展示している内容自体は基本的なことだと思うんだけど、体験できる工夫が数多く凝らされている点が素晴らしかった。


以下、専門用語を知らず、自己流の形容で書いている点が多いこと、お詫びします。


まず、「体のしくみの展示」。サルからヒトへの進化から始まり、サーモセンサーを体験できたり、自転車を実際に漕ぐと、それに合わせて骨格がどのように動くか映像となって映し出されたり、(多分古典的な)医療器具にもたくさん触られてもらえた。

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細胞の各部分が光る。

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マイクロスコープで、動物の皮膚や毛皮を観察できる。娘は自分の皮膚や頭皮をみてた。

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X線写真のパズルがあったり、医療器具の鉗子みたいなもので、紐を結ぶのができたり、

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男女の仙骨の違いの展示では、胎児の頭大のボールを通せるのと通せないのを体験できました。

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ヒトを含めた心臓のホルマリン漬け。写真はクジラですって。

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全身に張り巡らされた血管の模型?実物?他にも、本物っぽい人体標本(男性)もあったっけ。

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ハンドルを心臓の鼓動と同じ60拍/分になるよう動かすと、液体(血液)が循環する展示。

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消化のしくみは、動物による歯の形状の違いを頭骨と同時に金属模型で動かせるようになっていた。体重からおよその体の水分量を見せてくれる装置。大人だとぎょっとするくらい多く感じた。

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命の誕生コーナーでは、模型を使って、超音波体験。

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出産のリアル動画が流れていました。二人がものすごく気に入って、何度みていただろう。

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標本の腕部分をもってきて、妹と同じ(サイズ)と言ってる長女。

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「音楽の展示」では、耳のしくみを展示しつつ、音に関するものを視覚化する工夫が多々なされていました。さまざまな音の響きを振動に変換する装置(スピーカー)や、音を波形として視覚化してくれたり(例:音叉)、音の伝わる様子を波のように見られる模型、笛やスイスのホルンを思わせる音階・ヘルツ・パイプの長さ の三者関係を展示したもの(写真:叩くと音が出る)、、、

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ギターの弦が波打って、響くところを見せてくれていた。脇には、ギター製作コーナーがあったな。最後にドラムや民族楽器などを実際にひけるコーナーで〆。

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そして、「宇宙や鉱物などの展示」で、娘が楽しんでいたのは、電流の流れる石とそうでない石があることを体験できる展示。

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熱心に石を観察する娘。ほかにも、下層植生の有無で水による浸食される(川ができる)・されないの違いが分かる実験、断層のできるしくみ模型(動かせる)などにも食いついていました。化石探しはなぜかおがくずのなかに石やアンモナイトが入ってた。

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外にいくと、風車の力で上下に動くブランコに乗ったり、展望台にあがったり。たくさんの新しい体験をさせてもらえて、文字通りまる一日楽しみました。グラナダを訪れる際におすすめします。