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私が性教育をはじめるきっかけとなった、”防犯”に関する以下の本を読みました。リンク先の商品説明の欄を読んでいただくのがてっとり早いと思いますが、『「人」ではなく、犯罪が起きる「場所」に注目し、そうした場所をできるだけ避けて行動したり、自分自身で警戒レベルを上げることで犯罪から大きく遠ざかることができ』る「犯罪機会論」を紹介した本です。


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著者は、「交通安全も防災も、防犯と同じで景色解読力が重要(p158)」と指摘していました。この本を読み終えて、まず思ったのは、野生動物による農作物被害を防ぐ(根本でなく、対症)方法と同じだということでした。つまり、犯罪を起こす人も、農作物を食べる動物も、『「入りやすく、見えにくい」場所を好む』という心理は同じということです。人も動物だものね。そのために、こういった場所をなくす環境整備と、(人の場合は)そういった場所を見極める景色解読力を子どもにつけることが大事だという主張は、すとんと納得できました。


本書によると、この犯罪機会論の考えは、イギリス・アメリカのほか、北欧などでも浸透しているとのことで、身近にある公園の作り方、防犯カメラの設置の仕方、トイレの設計などなど、この本で紹介されていたことが実際にはどうなっているか確認しながら、まずは私自身が「景色解読力」をつけて、機会あるごとに子どもたちと会話してみたいと思います。


今後、長く住むことになりそうなアメリカの某市では、子どもを留守番させること、一人で登下校をしたり、一人で友達の家に行くなどはネグレクトになるし、物理的にも遠くて無理だし、、、日本と比べて子ども一人で行動させる機会はあまりないとは思うのですが(モールなどでトイレに一人で行かせるのは禁物)、こういったことは親元を離れる(かもしれない)大学生になって急にできるわけではないと思うので、習慣にすることが大事かなと思いました。


では、いつからか?長女は4歳になって、自分で考えて行動できるようになってきていると感じます。例えば、砂遊びで汚れた手袋を(私が)洗おうと娘に声をかけると、娘はすでに彼女の判断で、洗面所で手袋を水洗いして、洗濯物干しに干してあったりして、驚かされます。なので、上述した「景色解読力」のようなことも、噛み砕いて、丁寧に説明を重ねていけば、少しずつ理解して、判断するようになるのではと思えるのでした。


そういえば、娘が最近よく読んでいる「おちんちんのえほん」には、防犯に関するページもあります。次回には、様子を見て上の本で仕入れた知識もちょいちょい入れて読んでみたいと思います。娘は、写真のページが好きで、以前、紹介した子宮の模型から胎児を取り出してきて、そっと乗せていました。さすがモンテ風っこ(笑)


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子どもに、以下のようなことを口頭で伝えて、それ以上のことはできていなかった~!という方がおられたら、こういう声掛けで本当に子どもが守れるかなと考え直すいいきっかけになるかなと思います:

「暗い道に気をつけなさい」
「人通りの少ない道に気をつけなさい」
「知らない人とは話してはいけません」(p14より抜粋)など。